完成図
完成図
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すべてペンタブで直接描いています。
使ったソフトはCOMIC ART CG illust(ver.4 Plus)です。

このソフトには、手順を動画で保存する「イベント機能」があります。
上記のサイトから体験版をダウンロードすると、イベントファイルを再生できます。
このイラストのイベントファイル…sample2.ca4(2.16MB)

構図決め〜下書き

構図決め
手順1

今回は裏紙に描かれた落書きを元に描いていきます。
まずは落書きをペンタブの上に置いて、上からペンでなぞって、おおまかな形を写し取ります。

……信じてもらえそうにないですが、ピクシーです。
落書きなんてこんなもんです。

下書き1
手順2

新しいレイヤを作り、下のレイヤを薄く表示させながら、しっかりと形を整えていきます。

下書き2
手順3

私は下書きの段階できっちり描いておく派なので、納得のいくまで形を整え続けます。
拡大・縮小、一部分を切り出して位置をずらすなど、デジタルペイントの恩恵をフル活用します。

この時、現在のレイヤを直接直すよりも、現在のレイヤをコピーして、そちらを直していった方が安全です。

下書き3
手順4

ポケモン部分の下書きができました。

下書き4
手順5

新しいレイヤを作り、背景を描いていきます。
背景に線が必要な場合→例以外は色塗りの時に作り上げるので、下書きの段階ではかなり適当です。
「こういう感じの風景」というイメージを固められればOKとします。

主線入れ

主線入れ
手順6

さらに新しいレイヤを作り、主線を描きます。
ちなみにツールは「鉛筆」で半径は0.5、筆圧サイズ・筆圧透明度はオフにしています。
主線の色は、黒に近い茶色です。

ポケモン本体に色を塗る

ポケモン着色1
手順7

主線を表示して、ツールの「エアブラシ」を使って本体を塗っていきます。
ベースの色を全面に塗った後、新しいレイヤを作って、影を塗っていきます。

一通り塗ったらベースのレイヤと結合し、また新しいレイヤを作って……という感じで、どんどんレイヤを重ねていきます。

ポケモン着色2
手順8

1つのパーツを塗り終わったら、そのパーツのレイヤを結合して、「消しゴム」ツールではみ出た部分を消していきます。
濃い色を下に敷いて、消し残りが無いように注意します。

ポケモン着色3
手順9

パーツごとに、上記の手順を繰り返します。

レイヤの数が増えていくので、適宜結合・グループ化を行います。

ポケモン着色4
手順10

ポケモン部分の色塗りが完了しました。

背景を描く

背景1
手順11

下書きを薄く表示して、背景を描いていきます。
基本的に「エアブラシ」を使って、色をひたすら塗り重ねていきます。

背景2
手順12

がんがん塗っていきます。
地面や森はとにかく色を塗り重ねて表現します。
「なんとなく岩石っぽい」「なんとなく森っぽい」ことが伝わればいいのです。

背景3
手順13

「エアブラシ」をぐるぐると円を描くように動かして、雲を描きます。

この辺まで描いたら、全体の7割は完了です。
これから特殊効果に移ります。

効果と仕上げ

特殊効果1
手順14

モミジをまだ描いていなかったので、描き加えます。

ピクシーの周りに、キラキラを描いていきます。
まず「鉛筆」ツールで点を打ち、その周りを「エアブラシ」でぐるりと囲むと、キラキラが綺麗に見えます。
描く位置はフィーリングで決めます。

特殊効果2
手順15

あーでもない、こーでもないと試行錯誤しながらキラキラを描いていきます。

仕上げ
手順16

空の色を暗くしすぎたので、再調整します。

納得のいくものになったら、できあがりです。